好きなもの

　みなさんはジェットコースターはお好きですか？私は大好き！「なんて年甲斐もない・・」と思われるかもしれませんが、そんな事は気にもしません。私の住む静岡市から車で約１時間半、富士の麓、河口湖の近くに「富士急ハイランド」という遊園地があります。ここにはなかなかすごい絶叫マシーンがあります。２年ほど前にできたばかりの世界最速「ドドンパ」はスタートしてわずか１．８秒で時速１７０�qに達します。普通、ジェットコースターは落ちるところからスタートしますが、このドドンパは圧縮空気を利用して平らなレールの上をスタートします。昨年、合奏団の仲間５名で「ドドンパツアー」なるものを企画し、初ドドンパしてきましたが、そのスピードたるや想像を絶するものがありました。あまりの風圧に、最初の絶叫で口が閉じなくなって、そのままの顔で最後まで固まっていた記憶があります。・・おっと、ドドンパの宣伝をしている場合じゃありませんね。それではここでマンドリニストの正しいジェットコースターの乗り方をご紹介いたしましょう。

　ジェットコースターの正しい乗り方

　マンドリニストたる者、日頃から手を大切にしなくてはなりません。特に指の関節や手首は楽器弾きのいのちですから、重たい荷物を長時間持ったり、どうでもいいような事にムキになって余計な力を使ったりするのは言語道断です。ですからジェットコースターに乗り込んだ時、目の前にある手すりを思いきり握ったりするのは愚の骨頂、やんわりと添える程度にします。足腰もできるだけリラックス、ふんばったりするとジェットコースターを味わう事はできません。カタカタと登っていく緊張の時間も絶対に身体はリラックスしたままで。最初はちょっとガマンが必要かもしれませんが、この状態から落ちた時のフワリとした感じ、日常では味わえない半無重力の感覚は、全身の細胞をリフレッシュさせ、もしかしたら眠っていた潜在能力をも目覚めさせてくれるかもしれません。（その逆もあるかもしれませんが・・）ぜひ１度お試しいただきたいと思います。そして少し慣れたら今度は両手離しにも挑戦してみてくださいね。
並ぶタイミングを見計らって一番前の席をゲットし、両手離しをする快感と優越感は、悟りを開いた者だけに与えられるのです。

　好きとは言っても、忙しい中で遊園地めぐりをする訳にもいかず、最近乗ったのは富士急のドドンパとフジヤマくらいですが、私はこのフジヤマが大好き！乗っている時間が長い事と、落ちる回数が多い事ではかなりハイレベルかと思います。後ろの席に座った私の友人たち（悟りを開くにはまだ少し時間がかかりそう）は、最初のうち絶叫していましたが、しまいには泣きながら「ごめんなさい」を連発していました。いったい何を懺悔していたのでしょう。

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